再生可能エネルギーとは、太陽や風、川を流れる水、地中深くにある熱など、自然の中にある力を利用して生み出す電力のこと。これらは、一度利用しても繰り返し使えることから再生可能エネルギーと呼ばれています。従来の石炭や石油、天然ガスに代わるクリーンなエネルギーとして期待されています。

太陽光発電は、太陽から降（ふ）りそそぐ光を利用して発電します。ソーラーパネルに光が当たることでプラスとマイナスを持った粒子（りゅうし）が移動し、電気が発生します。レノバは、大規模な太陽光発電所を日本全国で開発・運営しています。

バイオマス発電とは、生物由来（せいぶつゆらい）の資源を活用した発電方式です。レノバが取り組む木質バイオマス発電は、国内の未利用材からつくられた木質チップ、海外の木質ペレット、パーム椰子殻（PKS）などを燃料とし、燃焼の熱で発生した蒸気を利用してタービンを回し発電します。
バイオマス資源は光合成により二酸化炭素を吸収、固定して成長するため、燃焼時に発生する二酸化炭素は大気中の二酸化炭素濃度に影響しません。化石燃料の代わりに使うことで、地球温暖化防止につながります。
未利用材の利用を通じ、山林の整備や新しい産業・雇用（こよう）の創出（そうしゅつ）など、地域の活性化にも貢献（こうけん）しています。

風力発電は、風力エネルギーを風車と発電機によって電気エネルギーに変換（へんかん）する発電方式です。
山あいや沿岸に立地する「陸上風力（りくじょうふうりょく）発電」に加えて、海の沖合いに立地する「洋上風力（ようじょうふうりょく）発電」についてもレノバは積極的に事業開発を推進（すいしん）しています。

日本は四方（しほう）を海に囲（かこ）まれており、山のような障害物がない海上では、風の力を最大限活用できます。このため、海の上に風車を建てる「洋上風力発電（ようじょうふうりょくはつでん）」への期待が高まっています。

「洋上風力発電」には海底に風車を固定する「着床式（ちゃくしょうしき）」と呼ばれるものと、海に浮かせる「浮体式（ふたいしき）」と呼ばれるものがあります。

日本は、世界第3位の地熱資源量（ちねつしげんりょう）を誇（ほこ）る地熱資源大国です。
地熱発電は、マグマの熱でつくられた蒸気（じょうき）や熱水（ねっすい）を利用して発電する方式で、一年を通じて安定的に発電できるメリットがあります。
現在、レノバでは函館（はこだて）市恵山（えさん）や南阿蘇（みなみあそ）村湯（ゆ）の谷（たに）で地熱発電事業の開発を進めています。

電気は、コイル（ぐるぐる巻いた電線）の中で磁石（じしゃく）を回すと発生します。みなさまの家に届ける電気をつくっている発電所では、色々な力を使ってタービンを回し、この力で磁石を回すことで電気を生み出しています。

四日市ソーラー（三重県）では事業用地内の希少生物（きしょうせいぶつ）を保護（ほご）するために発電所に隣接（りんせつ）してビオトープを設置。地域のみなさまとともに、移植（いしょく）や保全（ほぜん）などの活動に取り組んでいます。

軽米（かるまい）西・東ソーラー（岩手県）や、富津（ふっつ）ソーラー（千葉県）で地域のみなさまの環境学習を支援しています。
2020年7月には、千葉県から「ちば環境学習応援団」として登録されました。

地域の教育機関などの見学者を積極的に受け入れています。
見学者には福祉施設で作ったクッキーをお土産として配布しています。また、いただいた見学料の全額を、秋田市の千秋（せんしゅう）公園さくらファンドへ寄附（きふ）しています。

2020年7月に再（さい）エネ海域利用法（かいいきりようほう）に基（もと）づき、由利本荘市沖（ゆりほんじょうしおき）が促進区域（そくしんくいき）に指定されました。「地域との共存共栄（きょうぞんきょうえい）」を実現する事業を目指し、引き続き励（はげ）んで参ります。

レノバ初の海外再生可能エネルギー発電事業として、ベトナム・クアンチ省にて陸上風力発電所の建設が始まっています。

再生可能エネルギーは温室効果（おんしつこうか）ガスを排出しないため、地球温暖化防止に有効な発電方式として多くの国や地域が導入を進めています。